明細書作成特訓講座 |
次に説明する文章および図面を基にして、課題別に明細書および図面を作成して下さい。
作成した書類は、「募集」の欄に記した住所に返信封筒(切手添付)を同封してお送り下さい。
謝礼は固くお断りします。
当方で責任をもって添削を致しますので、添削を希望する者は、現在の職業、明細書作成に興味をもつ理由を必ず記してください。
なお、返信切手は、不足が生じないように注意して下さい。
電子メールでの応募ができれば、郵送は不要です。ワードで作成して図面を貼り付けてお送り下さい。
同じテーマの添削を何回も繰り返して良い明細書を作成したい方は、その旨をお書き下さい。よろこんで、添削を繰り返します。特許事務所の明細書作成の訓練も1回で完成品ができるようなものではありません。
(a)特許事務所の所員の方
それぞれの事務所では理想をもって明細書の指導を行っているはずですから、所長あるいは明細書の指導を行っている方に直接教えてもらって下さい。
(b)特許管理士および同類の資格をもっている方
自分の責任で処理して下さい。
(c)その他動機が不純あるいは明細書作成のプロへの勉強に明確な意思を持たない方。
明細書や図面の書式を知らない人は、一応、特許庁編集、発明協会発行の「特許・実用新案
明細書の書き方」という本(1800円)でも買って、これにそって作成してみて下さい。ただしこの本は絶版となったそうです。事務所に1、2冊ありますので、あればお貸しできるかも知れません。明細書の書式に合うように書くことが大切というほどの意味ですので、特許庁で明細書を見るか、インターネットで明細書のサンプルを入手すればいいと思います。
ただし、特許請求の範囲の記載方法は、「〜において」という書き方ではなくて、苦しくても
「aと、bと、・・・とを具備することを特徴とするD(発明の名称)」というような各構成要件
(構成要素)を羅列する書き方をとって下さい。この方が、将来実力が出るようになるばかりでなく、ソフトウェアの明細書の作成にも威力を発揮します。
当事務所で添削を開始した後は、私のスタイルに慣れてください。いろいろな本のいろいろなスタイルをごちゃ混ぜにすると、理解が遅くなります。
なお、御質問や、私のスタイルはおかしいという御批判は大いに結構です。
当事務所の明細書の書き方の注意事項を掲載していますので、参考にしてください。
次の図面や説明に従って、特許出願用の明細書と図面を作成して下さい。
図面は最低で図1から図4までとし、必要に応じて追加して下さい。
図面は色を付けたりせず、施行規則に沿って作成してください。
この課題1の発明は、私の考えたものですが、同類のものがあるかも知れませんので、製品化するとき等には十分注意して下さい。

Q.これは何の装置ですか
A.電車安眠装置というものです。電車に乗るときに、電源スイッチが兼用されているボリュームを操作して電源を入れます。液晶ディスプレイには、その段階で予め設定しておいた到着までの残り時間が示されます。イヤホーンを耳に差し込んで、たとえば電車の発車時刻にスタートボタンを押します。
すると、最初は安眠のためのリズム音がして、このリズム音が聞こえている間はグッスリと眠れます。到着予定時刻の数分前からさわやかな音楽に変わります。そして、例えば2分前から警告音が出力されます。
Q.「起こして下さい用スピーカ」とは何ですか。
A.これがこの発明の大きなポイントです。操作ボタンを押して「起こすモード」にしておくと、到着駅の近くに来る時間にスピーカから「起こしてください」という大きな声が出ます。すると、近くに居る人が起こしてくれるはずです。
Q.「残り時間お知らせボタン」とはなんですか。
A.このボタンを押すと、到着までの残り時間がイヤホーンから音声で出力されます。液晶ディスプレイにも、経過時間あるいは残り時間を表示することができます。また、現在の時間を表示することも可能です。
Q.実際に使う例として、例えば電車に40分間乗るとした場合のイヤホーンから出力される音の変化を示してください。
ホ−ムペ−ジに戻る

Q.ところで、この装置は図2に示したような制御をどのような回路で行っているのですか。
A.CPU(中央処理装置)と音声増幅回路や液晶駆動回路、それに音声を出力するためのIC回路等を使用しています。これについては、常識的な回路構成となります。
Q.それでは、その回路の簡単なブロック図はこちらで補充しておきます(図3)
ので、後で点検して下さい。
Q.CPUによる制御の様子を表す図面(流れ図)も必要ですが、これについてはどうなりますか。コンピュータ制御の発明で、この図面は必ず必要ですよ。
A.一応、制御の簡単な論理を説明しておきますので、それを実現する流れ図(
図4)を作成して下さい。まず、7分を経過するまでは安眠リズムが出力されます。例えば一定間隔で単調な音が繰り返されます。CPUは時間を見ていて、設定された時間(到着時刻)の7分前になると、内蔵のROM(記憶装置)に格納された爽やかな音楽の出力に切り換えます。この音楽は、予め操作ボタンによって所望のものを選択することも可能です。
2分前になると警告音が出力されます。そして、例えば30秒前になると、「起こす」モードに設定されているかどうかの判別が行われます。このモードに設定されていない場合には、警告音が出力されるのみです。
このモードに設定されている場合には、スピーカから大きな音が出力されます(
図で!と示した箇所)。例えば「次の駅で降ります。お願いします。」とか、「新百合が丘駅で降ります。起こして下さい。」という声が繰り返し出力されます。伝言は、操作ボタンで事前に入力しておいてもよいし、この装置にマイクを内蔵することも可能です。駅名まで入力しておくと、電車が遅れた場合にも手前の駅で起こされる心配がありません。
Q.この発明についての従来技術はどんなものがありますか。
A.私の調べた範囲では、設定した時間になると単に警告音が出力されるものがあります。
Q.その従来技術の問題はなんですか。この発明と対比して説明してもよいですよ。
A.従来ではいつ警告音がなるかわからないので、安心して眠れません。バッテリーがあがって、永久に警告音がでないのでは、という恐れもあります。また、少々の音がイヤホーンから鳴っても自分で起きれないという人も居ます。他人に起こして貰えれば確実です。また、それが恥ずかしいという心が有れば、イヤホーンの音で起きることができ、電源をその時点で切ることができます。
また、この発明では、イヤホーンから出力される音が時間の経過と共に変わるので、頭脳がそれを無意識で認識し、一時的にでも深く眠ることができます。また、音楽で起きるので、爽やかに起きれます。
Q.特許を請求する範囲はどのようにしますか。
A.従来技術と比較してなるべく広い権利範囲のものを1つと、段階的にでも発明を具体化して更に3〜4個の請求項を書いてください。
Q.内容をなるべく補充して、作成しておきますので、次の発明のときにはもっと具体的な説明書を書いてきて下さい。
(課題その1終)
ホ−ムペ−ジに戻る
この課題は、私がある会社の社内研修用に実際に使用したものです。
これを基にして最初は数ページ程度の明細書しか書けなかった彼らが、次第に厚く内容も充実した明細書を書けるようになりました。
明細書のプロは、おそらくこの内容から、変形例等を取り混ぜて20ページあるいは30ページ以上の明細書を書けると思います。
図面ももちろん、発明の具体化や変形例の説明に対応させて大幅に増加できます。
特に最後の無線発振器を付けた靴のアイデアからは、いくらでも発明の拡張が可能です。
この中の一部のアイデアで結構ですから、役に立つ明細書を作成してみましょう。
発明提案書
(イ)発明の名称
靴
(ロ)特許請求の範囲(以下の内容の総合したもの)
靴の先端にストロボ(フラッシュランプ)がついている。
足の靴の先端についているストロボが発光する。
圧電素子を使用して靴の発光に必要な電力を得る。
(ハ)従来技術
地面についた方の靴を発光させるものがある
1.幼児用のもので赤いダイオード等が瞬時発光する。
2.金五郎の靴(踏んだ方の靴の電球が発光する)(と思いましたが)
(ニ)従来技術の欠点
1.のものは飾りであり、夜道の水溜まりの発見には役立たず、靴(足)を濡らしてしまう。
2.のものは電池を使うので不経済である。靴も重くなる。電池切れの心配もある。また、電球は暗くて周囲をよく判別できない。
(ホ)実施例
(図1を基にした説明)
靴底には、圧電素子が配置されており、数十キログラムに及ぶ体重のオン・オフに応じて電圧を発生させる。
その上の電源部ではこの電圧を、高電圧に変換して、靴の先端に配置されているストロボを発光させる。
以上の工夫は、両足の靴について実施する。
(図2を基にした説明)
圧電素子から出力される電圧は、高圧発生回路で昇圧されてストロボを発光させる。
(へ)発明の変形可能性
(a)電源部には蓄電池あるいは蓄電用のコンデンサが用意され、電力を蓄積するようにしてもよい。
(b)発光のタイミングは、発光する側の靴が地上のもっとも高い位置にくるタイミングにしてもよい。ただしこの場合には、高圧を遅延回路で遅延させる(実現可能?)か、2つの靴の間にケーブルを通して一方の靴で発生した電気を他方の靴に供給して発光させる必要がある(ただし、これはズボンの股の間を電線が通るのでショートすると危険かも)。
(c)ストロボを使うという点では、電源部に電池を使用することも考えられる。この場合には圧電素子を不要にしてコストダウンを図ることができる。ただし、電池の消耗を防ぐためにスイッチが必要。(圧電素子は靴のクッション材と併用していると考えれば重量の増加はあまりないと思われるが、電池を搭載すると従来技術の指摘のように重さの問題が発生する。)
(d)長靴や下駄でも実現可能?
(e)発光した際の地面からの反射率を見て、自動的に水溜まりを検出して警報を発することも可能かも。(この場合には、図面の追加も必須です。ただし、受光部の汚れに対する対策が必要。)
(f)匂いセンサやブザーをつけると、ジャングルを歩いていても動物の糞を踏まないかも。
(g)圧電素子の発生する電力で動作する無線発振器をつけると、旦那が駅からの帰宅途中でせっせと歩いているか(無線が規則的にオン・オフする)、あるいは途中でぶっ倒れたり近所の飲み屋さんに立ち止まっている(無線がオフになる)かを家人が家のモニタで判別することができる。
(ト)図面(本発明の中心となる実施例のみのもの)
【図1】

【図2】
(課題その2終)
ホ−ムペ−ジに戻る
CONTENTSに戻る